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2009年11月05日
宮城県栗原市は4日、岩手・宮城内陸地震で被災した栗駒耕英地区に通じる唯一のルートとなっている市道馬場駒の湯線について、期間限定で通行規制の解除を始めた。初日は約100台の一般車両が地区に入り、一時的に営業再開した食堂などを利用。土石流で倒壊した旅館「駒の湯温泉」の跡地にも多くの人が訪れた。
イワナ養魚業熊谷昭さん(65)は震災後、初めて食堂を開いた。主要ルートの県道築館栗駒公園線の復旧は来年秋の見込みで、再開はそれ以降と考えていたという。「採算は関係なく、短期間だが、支援へのお返しになればいい。前向きになれる」と客をもてなした。
農産物直売所で特産の高原大根を買い求めたり、10月末に再開した温泉旅館「くりこま荘」で日帰り入浴を楽しんだりするマイカー客もいた。
駒の湯温泉の跡地では、被害の大きさに驚きの声が相次いだ。大崎市の高橋亀一さん(79)は「なじみの温泉だったので気になっていた。ようやく自分の車で見に来られたが、景色の変わりようは想像以上」と話した。
復旧工事が続く耕英地区では、市道も許可車両しか通行できないが、市は復興の状況を見てもらおうと、4~8日と11~15日の午前10時~午後3時に限り、通行規制の解除を決めた。工事車両が通るため市は安全面をチェックし、一般車両は駐車場所も制限される。
写真:マイカーで耕英地区を訪れた人たちの多くが、変わり果てた駒の湯温泉の跡地にも足を向けた