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斜面崩壊の75%、04年台風で倒木被害 兵庫県西・北部豪雨 神戸新聞[外部サイト]

2010年02月08日

 近く発生から半年となる兵庫県西、北部豪雨(昨年8月9日)による斜面崩壊個所の約75%が、2004年の台風で倒木被害を受けた場所にあることが、地盤工学会関西支部の調査で分かった。強風で木が倒れ、斜面が不安定になったことが崩壊の一因という。04年台風による風倒木地は県内に多く残り、調査した専門家は「今後の災害に備え、早期の対策が必要」と指摘している。

 同支部は佐用町、宍粟、朝来の各市で195カ所の斜面崩壊を確認。これらについて、豪雨直後の調査結果や航空写真を検証したところ、146カ所(佐用65カ所、宍粟28カ所、朝来53カ所)が04年台風で風倒木被害を受けた場所だった。

 県によると、04年の一連の台風では播磨や但馬、丹波地域を中心に過去最大規模となる約3千カ所の風倒木被害が発生した。木がなぎ倒されて地盤が緩んだ上、跡地に植えた木も根が十分に張っていないという。

 県西、北部豪雨では、こうした脆弱(ぜいじゃく)な地盤に大量の雨水が浸透。特に、24時間雨量が200ミリを超えた地域で崩壊が多発した。調査団長の澁谷啓(しぶやさとる)・神戸大大学院工学研究科教授(53)は「強い雨で土の強度が低下し、安定性を失った斜面が相次いで崩れた」とみる。

 斜面崩壊が起きると、土砂が道路をふさいだり河川を埋めたりして、被害が拡大する恐れがある。澁谷教授は「崩壊個所を局所的に修理するだけでなく、風倒木地のように潜在的な危険性がある場所については、予防にも力を入れるべきだ」と強調する。

 神戸大では、斜面崩壊を防ぐため、排水材などを地中に埋めて雨水を素早く排出する低コストの工法を開発中で、今後、実証研究にも取り組むという。(田中陽一)

 

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