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2010年02月09日
兵庫県西、北部豪雨で自宅を失い、佐用町の仮設住宅などで暮らす被災者の約半数が「自宅再建の見通しが立たない」「あきらめた」と悲観的にとらえていることが、神戸新聞社のアンケートで分かった。同様に半数超が元の居住地に帰ることを望んでいるが、経済的負担の大きさや年齢の高さが自宅再建を阻んでいる。県西、北部豪雨は9日、発生から半年になる。
昨年8月9日の豪雨では、同町内の住宅約1800棟が被害を受けた。仮設住宅42戸が建設され、雇用促進住宅などを含め、ピーク時、84戸に被災者が入居していた。
アンケートは昨年12月~今年1月、久崎、上月地区の仮設住宅(36戸)、雇用促進住宅(32戸)、教職員住宅(2戸)の全70戸を訪ね面談で実施。一部の質問を除き、48戸から回答を得た。
自宅再建の見通しの問いには47戸が回答。仮設住宅の入居期限は原則2年だが、4割弱の17戸が「見通しが立たない」とし、7戸が「あきらめた」と答えた。「再建中」「近々始まる」は計18戸だった。
ただ、再建中や近々始まる人に再建完了時期を聞くと、半年~2年後が11戸だった。
「見通しが立たない」「あきらめた」のは約4割の11戸が経済的理由から。久崎仮設の70代男性が「高齢者は借金もできず、自宅の再建はきつい」と話すなど、高齢世帯は資金繰りの難しさを訴える。
被災前の地域に戻りたいかどうかを尋ねると、「水害が怖い。戻りたくない」という声があるものの、6割弱の27戸が「帰りたい」と答えた。今年に入りようやく再建のめどがついた久崎仮設の男性(72)は「(元の場所での)自宅再建はわたしたちの希望。安心して暮らせるよう河川改修や山林の整備をしっかりやってほしい」と行政に注文した。